カウンセリングや心理支援で大切にされる「バイスティックの7原則」。
暗記だけだと覚えにくいですが、具体的な事例と一緒に覚えるとずっと頭に残ります。
ここでは、7つの原則を分かりやすいエピソードとともに解説します。

保育士以外でも福祉の仕事なら使えるので、覚えていると役に立ちますよ
1. 個別化の原則
意味:ひとりひとりの背景や状況に合わせて対応すること。
事例:
40代のAさんが仕事でストレスを抱えて相談に来たとき、単に「リラックスしましょう」と言うのではなく、職場や家庭の状況を聞いてから具体的なストレス対策を一緒に考える。
ポイント:同じ悩みでも人によって対応法は変わることを意識する。
2. 意図的な感情表出の原則
意味:カウンセラーが自分の感情を適度に表現し、関わりを豊かにする。
事例:
高校生のB君が部活で悩んでいるとき、カウンセラーが「そうだったんですね」と共感を返す。
ポイント:感情を出すことで信頼関係が築くことができ、話しやすくなる。
3. 統制された情緒的関与の原則
意味:感情は出すけれど、カウンセラーとしての役割を失わずにコントロールする。
事例:
Cさんが涙ながらに過去のトラウマを話しても、カウンセラーは感情的にならず、落ち着いた態度で受け止める。
ポイント:感情表出と自己制御のバランスが大切。
4. 受容の原則
意味:相手の価値観や行動を否定せずに受け入れる。
事例:
Dさんが仕事を辞めたいと相談したとき、「それでいいんですよ」と否定せず受け入れる。
ポイント:理解と受容は別。まずは相手を受け入れることが第一。
5. 非審判的態度の原則
意味:善悪の判断をせず、相手をジャッジしない。
事例:
Eさんがギャンブルで借金を作ったと話しても、「またやったの?」と批判せず、事実だけを受け止める。
ポイント:ジャッジしないことで、安心して話せる空間が作れる。
6. 自己決定の原則
意味:最終的な判断は本人に任せる。
事例:
F君が転職を迷っているとき、メリット・デメリットを整理して一緒に考えながらも、「決めるのは君」と伝える。
ポイント:助言はしても決定権は奪わない。
7. 秘密保持の原則
意味:相談内容は他に漏らさない。
事例:
Gさんが家族の問題を相談しても、他の職員や友人には話さず守秘する。
ポイント:信頼関係の基本。守れないと関係は破綻する。
まとめ
- バイスティックの7原則は「覚えるだけ」よりも事例とセットで理解すると記憶に残る
- それぞれの原則はカウンセリングだけでなく、日常の人間関係でも活かせる