保育士試験の社会福祉では、ケースワーク(個別援助技術)のアプローチがよく出題されます。
特に出題されやすいのが
- 心理社会的アプローチ
- 問題解決アプローチ
です。
この記事では、保育士試験で覚えておきたいケースワークのアプローチをまとめて解説します。
ケースワークとは
ケースワークとは、生活上の問題を抱える個人や家族に対して、専門職が相談援助を行い、問題解決や自立を支援する方法です。
社会福祉では、対象者の問題に応じてさまざまなアプローチが用いられます。
治療(医学)モデル
提唱者
リッチモンド
医師が患者を治療するように、問題の原因を探し出して解決するという考え方です。
病気を治療するように
問題の原因
↓
治療
という形で援助を行います。
この考え方は後に診断主義アプローチの基礎になりました。
診断主義アプローチ
提唱者
リッチモンド
診断主義アプローチでは
調査
↓
診断
↓
治療
という流れを重視します。
この流れは後のケースワークの基本的な展開にも影響を与えました。
心理社会的アプローチ
提唱者
ハミルトン
診断主義アプローチから発展したアプローチです。
利用者の
・心理面
・社会環境
この両方の相互作用を重視して問題を理解し、援助を行います。
保育士試験では頻出のアプローチなので必ず覚えておきましょう。
機能主義アプローチ
提唱者
タフト
ロビンソン
このアプローチでは、利用者が本来持っている力(潜在能力)を重視します。
利用者が自分の力で問題を解決できるように支援する考え方です。
特徴
・自己決定を尊重
・利用者の成長を重視
・「今ここ」の関係を重視
問題解決アプローチ
提唱者
パールマン
問題を
「好ましくない状態から好ましい状態への移行」
と捉え、援助者と利用者が協力しながら問題解決を行うアプローチです。
特徴
・援助者と利用者の協働
・問題解決の過程を重視
またパールマンは
4つのP
- Person(人)
- Problem(問題)
- Place(機関)
- Process(過程)
を提示しました。
このアプローチも試験頻出です。

ひっかけ問題で、Plan(計画)が出てくるので注意!
課題中心アプローチ
提唱者
リードとエプスタイン
「いま」「ここ」に焦点を当てたアプローチです。
利用者が現在抱えている問題に対して、短期間で達成できる課題や目標を設定して解決を目指します。
問題解決アプローチとの違い
問題解決アプローチ
→ 比較的長期
課題中心アプローチ
→ 短期で解決
行動変容アプローチ
提唱者
トーマス
スキナーのオペラント条件付けなどの学習理論をもとにしたアプローチです。
問題行動を減らし、望ましい行動を増やすことを目的とします。
例
望ましい行動
↓
報酬
すると行動が増える
このように行動を変えていく方法です。
ナラティブアプローチ
ナラティブとは英語で物語という意味です。
利用者に自分の体験や人生の物語を語ってもらい、対話を通して問題を再解釈していきます。
否定的な物語を
新しい意味のある物語へ
書き換えることで問題解決を目指します。
ストレングスアプローチ
利用者の問題ではなく
強み(ストレングス)
に注目するアプローチです。
「できないこと」ではなく
- できること
- 得意なこと
- 持っている力
を活かして問題解決を図ります。
近年の福祉では重要視されている考え方です。
保育士試験で覚えるポイント
特に重要なもの
- 心理社会的アプローチ
- 問題解決アプローチ
また、提唱者もよく出題されます。
覚えておきたい人物
リッチモンド
ハミルトン
パールマン
タフト
ロビンソン

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