保育士試験の「保育の心理学」は、用語が多く苦手に感じる人も多い科目です。
私自身は教育学を専攻していたこともあり比較的取り組みやすかったのですが、初めて学ぶ方にとっては「何から覚えたらいいのかわからない」と感じやすい分野だと思います。
また、心理学はカタカナ用語が多く、最初につまずきやすい科目でもあります。
そこで今回は、令和3年〜令和7年までの過去問5年分を分析し、出題傾向と効率的な勉強法をまとめました。

結論からいうと、「理論家+頻出用語+事例理解」を押さえることが合格の近道です。
保育士試験「保育の心理学」過去問分析して分かったこと
5年分の過去問を分析して感じたのは、「保育の心理学」は出題範囲が非常に広いということです。
乳幼児期の発達だけでなく、青年期や高齢期といった生涯発達、さらに児童虐待や貧困などの社会問題まで幅広く出題されます。
そのため、単純な丸暗記ではなく、「発達の流れで理解すること」が重要だと感じました。
出題形式の特徴(ここ重要)
保育の心理学では、大きく分けて2つの出題パターンがあります。
- 用語や理論を問う知識問題
- 事例をもとに判断する問題
特に近年は、事例問題の割合が増えている印象です。
👉単なる暗記ではなく、「実際の保育場面でどう考えるか」が問われる傾向にあります。

事例でイメージを掴むと現場で働くときも役立ちますよ。
保育士試験「保育の心理学」よく出る分野(頻出テーマ)
■ 発達理論家とその概念(最重要)
毎年ほぼ確実に出題される重要分野です。
- ピアジェ:発達段階・保存概念・自己中心性
- エリクソン:心理社会的発達(基本的信頼など)
- ヴィゴツキー:最近接発達領域
- バンデューラ:観察学習
- ボウルビィ・エインズワース:アタッチメント
「誰が何を提唱したか」をセットで覚えるのがポイントです。
■ 乳幼児期の発達
保育現場に直結する内容も頻出です。
- 共同注意・社会的参照
- 言語発達(喃語・語彙爆発)
- 遊びの発達(パーテン)
- 心の理論(誤信念課題)
用語が細かく、最初につまずきやすいポイントです。
■ 生涯発達・社会問題
近年はこの分野の出題も増えています。
- アイデンティティ(マーシア)
- 高齢期の発達(バルテス)
- 子どもの貧困・児童虐待
- 産後うつ
「心理学=子どもだけ」ではない点に注意が必要です。
■ アセスメント・検査
実務に近い問題も出題されます。
- 観察法(時間見本法・逸話記録法)
- 発達検査(K式・WISCなど)
私は児童指導員として働いていた経験があり、このあたりの内容は比較的イメージしやすく感じました。
ただ、初めて学ぶ方にとっては専門用語も多く、つまずきやすいポイントだと思います。
精神医学・発達障害の問題は“事例理解”がカギ
近年の保育士試験では、発達障害や心理的な問題に関する出題も見られます。
- 自閉スペクトラム症(ASD)
- 注意欠如・多動症(ADHD)
- 選択性緘黙
- 愛着に関する問題
これらは単なる知識問題ではなく、
事例をもとに適切な対応を選ぶ問題として出題されることが多いです。
私自身、児童指導員として関わる中で感じたのは、「特徴を暗記するだけでは対応できない」ということです。
例えば、「落ち着きがない=ADHD」と単純に判断するのではなく、
- どんな場面で困りごとが出ているのか
- 周囲の関わり方はどうか
といった視点が重要になります。
試験でも「現場でどう関わるか」を意識すると解きやすくなります。
点差がつくポイント
実際に分析して感じたのは、点差がつくのは以下の部分です。
- 理論家と概念の正確な理解
- 用語の意味を理解しているか
- 事例問題で適切な対応を選べるか
👉「なんとなく覚えている」状態だと間違えやすい分野です。
後回しでもOKな分野
細かい理論やマイナーな用語は、出題頻度が低い印象でした。
👉まずは頻出分野を優先して固めることが大切です。
おすすめの勉強の順番
効率よく進めるなら、以下の順番がおすすめです。
- 理論家と基本用語をざっくり理解
- 過去問で出題傾向を確認
- 苦手分野を重点的に復習
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- WISCとは?発達検査をわかりやすく解説
まとめ
保育士試験の「保育の心理学」は、
- 理論家と概念
- 発達の流れ
- 事例問題への対応力
この3つが重要です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、過去問を分析しながら学習すれば、効率よく得点につながります。
ぜひ今回の内容を参考に、勉強を進めてみてください。

