保育士試験「保育原理」では、日本の保育の歴史や制度の流れ、そして世界の児童に関する権利の変遷が頻出です。
特に年号と出来事を結びつけて理解することが重要であり、時系列で整理することで得点に直結します。
この記事では、過去問(令和3年〜令和7年)をもとに、重要事項を省略せずにまとめた完全版の年表を掲載しています。
さらに、出題ポイントと覚え方も解説しているので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

保育原理の重要年表(完全版)
| 年代 | 出来事・法令・制度 | 概要・頻出ポイント |
|---|---|---|
| 1876年 | 東京女子師範学校附属幼稚園 創設 | 日本初の官立幼稚園。松野クララらがフレーベル主義の保育を展開した |
| 1890年 | 新潟静修学校 付設託児所 | 赤沢鍾美により創設。子守をしながら通う生徒のために乳幼児を預かったことが始まり |
| 1900年 | 二葉幼稚園(現・二葉保育園) | 野口幽香、森島峰が設立。貧困家庭の子どもを対象とした施設 |
| 1919年 | 大阪市に初の公立託児所 | 第一次世界大戦後の物価高騰を受け、社会政策として設置された |
| 1922年 | 家なき幼稚園 | 橋詰良一が創設。園舎を持たず、自然の中で自由に遊ばせる屋外保育を提唱 |
| 1924年 | ジュネーヴ宣言 | 国際連盟で採択された、世界初の児童の権利に関する宣言 |
| 1947年 | 児童福祉法 制定 | 託児所が「保育所」として児童福祉施設に位置づけられた |
| 1948年 | 保育要領 刊行 | 文部省刊行。幼稚園、保育所、家庭に共通する手引きとして作成された |
| 1948年 | 世界人権宣言 採択 | 国際連合総会にて採択された基本的人権の宣言 |
| 1951年 | 児童憲章 制定 | 「児童は人として尊ばれる」などの理念を掲げた日本の宣言 |
| 1955年 | 保育所保育指針 制定 | 保育所における保育の基本方針として策定(1990年、1999年に改訂) |
| 1989年 | 児童の権利に関する条約 採択 | 国連総会で採択。日本は1994年に批准 |
| 2000年 | 児童虐待の防止等に関する法律 | 虐待の定義や通告義務などを定めた法律 |
| 2004年 | 発達障害者支援法 制定 | 発達障害児への早期支援や保育所等での適切な配慮を規定 |
| 2008年 | 保育所保育指針の告示化 | 厚生労働大臣告示となり、規範性を有する基準としての性格が明確になった |
| 2012年 | 子ども・子育て関連3法 成立 | 子ども・子育て支援新制度の基盤となる法律 |
| 2015年 | 子ども・子育て支援新制度 開始 | 小規模保育などの地域型保育事業が新たに位置づけられた |
| 2017年 | 保育所保育指針 改定 | 幼稚園・認定こども園との整合性が図られた |
| 2019年 | 幼児教育・保育の無償化 | 10月1日より開始。3〜5歳児の利用料が原則無料 |
| 2021年 | 医療的ケア児支援法 施行 | 医療的ケア児とその家族への支援を目的とした法律 |
| 2023年 | こども基本法 施行 | 全てのこどもの権利保障と最善の利益の優先を明記 |
【重要】3つの時代で覚えると一気に理解できる
① 明治〜大正:保育の始まり(1876〜1922)
この時代は、日本における保育のスタートです。
- 日本初の幼稚園(1876年)
- 貧困児や働く家庭への支援(1900年)
- 社会政策としての託児所(1919年)
👉 「保育=教育+福祉」の原型ができた時代
② 戦後:制度と法律の整備(1947〜1955)
ここは超重要ゾーンです。
- 児童福祉法(1947年)
- 保育要領(1948年)
- 児童憲章(1951年)
- 保育所保育指針(1955年)
👉 現在の保育制度の基礎はここで完成
③ 近年:支援拡大と子どもの権利(2000年以降)
現代の試験でよく出ます。
- 虐待防止(2000年)
- 発達障害支援(2004年)
- 無償化(2019年)
- こども基本法(2023年)
👉 キーワードは「権利」「支援」「多様性」
【頻出】絶対に押さえるべきポイント
■① 日本保育史の超重要2つ
- 1900年:二葉幼稚園
- 1947年:児童福祉法
ここはほぼ毎回レベルで狙われる
■② 世界の権利の流れ(並び替え問題)
この順番はそのまま出ます👇
- 1924年:ジュネーヴ宣言
- 1948年:世界人権宣言
- 1989年:児童の権利に関する条約
「ジュネーブ → 世界 → 子ども条約」で覚える
■③ 最新トレンド(ここ狙われる)
- 2019年:無償化
- 2021年:医療的ケア児
- 2023年:こども基本法
👉直近3〜5年は要チェック
【体験談】年表系はこうやって覚えました
私自身、仕事をしながら保育士試験の勉強をしていたため、まとまった勉強時間を確保することが難しい状況でした。
そのため、年表のような暗記分野は「一気に覚える」のではなく、スキマ時間で何度も繰り返す方法に切り替えました。
具体的には、スマホのメモに年表をまとめておき、
- 通勤時間(電車)
- 休憩時間
- 歯磨き時間
などの短い時間に少しずつ見返すようにしていました。
子育て中の現在も保育士試験以外の資格の勉強をしていますが、
- 授乳中
- 寝かしつけの後
- 家事の合間
など短い時間に見返すようにしています。
また、すべてを完璧に覚えようとすると挫折しやすいため、まずは「戦後の重要な法律(児童福祉法など)」に絞って覚え、その後に他の時代へと広げていくようにしました。
結果として、無理なく知識が定着し、試験でも年表問題に対応できるようになりました。
同じように、育児や仕事で忙しい方は「短時間×繰り返し」を意識すると、効率よく覚えることができます。
【効率アップ】おすすめの覚え方
● ステップ①
まずは「戦後(1947〜)」だけ完璧にする
● ステップ②
次に「世界の権利の流れ」を暗記
● ステップ③
最後に「明治〜大正」をざっくり押さえる

私の経験上、この順番が一番点数に直結します
まとめ
保育原理の年表は、単なる暗記ではなく「流れ」で理解することが重要です。
- 明治:保育の誕生
- 戦後:制度の完成
- 現代:支援と権利の拡大
この3つの流れを押さえることで、試験問題にも対応できるようになります。







